Intel Graphics 64EU (Arrow Lake-U)
Intel Graphics 64EU(Arrow Lake-U):Time Spyで1530~2144ポイント
Arrow Lake-UのIntel Graphics 64EUは、最大2.1 GHzで動作する4基のXeコアを搭載している。3DMark Time Spy Graphicsでは、このiGPUを搭載したノートPCが1530~2144ポイントを記録する。差は最大40%に達するため、性能はメモリと各ノートPCの設定に大きく左右される。
4基のXeコアと最大2.1 GHz
このiGPUは、モバイル向けプロセッサーのCore Ultra 200Uで使用されている。Core Ultra 5 225UのGPU最大クロックは2.0 GHz、Core Ultra 7 255Uは2.1 GHzだ。
専用ビデオメモリはなく、iGPUはノートPCのメインメモリを使用する。Arrow Lake-UのプロセッサーはDDR5-6400とLPDDR5X-8400をサポートしているため、メモリの動作モードと帯域幅がGPU性能に直接影響する。
Intelにおけるこのグラフィックスの正式名称はIntel Graphicsだ。Intel Graphics 64EUは、Arrow Lake-Hのプロセッサーに搭載されるArc 130TやArc 140Tと混同してはいけない。これらはXeコア数が多く、性能も高い。
実際のノートPCでの性能
結果はメモリとノートPCの設定によって大きく変化する。
| ノートPC | プロセッサー | メモリ | Time Spy Graphics | Fire Strike Graphics |
|---|---|---|---|---|
| Lenovo ThinkPad E16 G3 | Core Ultra 5 225U | DDR5-5600、シングルチャネル | 1530 | 3838 |
| Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 16IAL10 | Core Ultra 7 255U | LPDDR5X-8000、デュアルチャネル | 1810 | 5185 |
| HP 17t-cn500 | Core Ultra 7 255U | DDR5-5600、デュアルチャネル | 1985 | 4614 |
| Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1 | Core Ultra 7 255U | 32 GB | 2144 | 5118 |
最も低い結果はThinkPad E16 G3だった。同機のCore Ultra 5 225UはDDR5-5600を1枚のみ搭載し、シングルチャネルで動作するため、内蔵グラフィックスが利用できるメモリ帯域幅が低下する。
Time Spy Graphicsの1530ポイントと2144ポイントの差は約40%になる。Core Ultra 7 255UはGPUクロックが高いものの、この差をクロックだけで説明することはできない。結果はメモリだけでなく、ノートPCの電力制限にも左右される。
Core Ultra 7 255Uを搭載した3台のノートPCの結果は、1810、1985、2144ポイントだった。最低値と最高値の差は約18%になる。
ゲーム性能
Core Ultra 7 255Uを搭載するThinkPad T14s 2-in-1は、確認できたIntel Graphics 64EU搭載ノートPCの中でも最高クラスの結果を示している。
| ゲーム | 設定 | FPS |
|---|---|---|
| Dota 2 Reborn | 1080p Ultra | 51.8 |
| Strange Brigade | 1080p Ultra | 35.2 |
| GTA V | 1080p High | 25.8 |
| Cyberpunk 2077 | 1080p Low | 22.5 |
| Cyberpunk 2077 | 1080p Medium | 18.3 |
| Cyberpunk 2077 | 1080p Ultra | 13.7 |
| Baldur's Gate 3 | 1080p Low | 21.1 |
| Baldur's Gate 3 | 1080p Ultra | 13.6 |
Dota 2 Rebornは1080p Ultraで約52 FPSで動作する。Strange Brigadeではフレームレートが35 FPSに達し、GTA Vは1080p Highで約26 FPSを示す。
Cyberpunk 2077では、1080p Lowで22.5 FPS、Ultraで13.7 FPSまで低下する。Baldur's Gate 3は1080p Lowで21.1 FPS、Ultraで13.6 FPSとなる。
このようなゲームでFPSを引き上げるには、解像度や設定を下げるか、アップスケーリングを有効にする必要がある。
Core Ultra 200UだからといってArcとは限らない
Core Ultra 200UとCore Ultra 200Hは同じ世代に属するが、内蔵グラフィックスは大きく異なる。
例えば、Core Ultra 5 225Hは7基のXeコアを搭載するArc 130Tを採用しているのに対し、Core Ultra 5 225Uは4基のXeコアを搭載するIntel Graphicsを採用している。
Time Spy Graphicsでは、Arc 130Tが約2400ポイントを記録する一方、Core Ultra 5 225Uを搭載するThinkPad E16 G3は1530ポイントにとどまる。
プロセッサーの型番だけでゲーム性能を判断することはできない。HシリーズのCore Ultra 5が、UシリーズのCore Ultra 7より高速な内蔵グラフィックスを搭載している場合もある。
ビデオとディスプレイ
Intel Graphics 64EUは、H.264、HEVC、AV1のハードウェアエンコードとデコードに対応し、Intel Quick Sync Videoもサポートする。
DirectX 12.2、OpenGL 4.6、OpenCL 3.0への対応がうたわれている。同時に最大4台のディスプレイを接続できる。DisplayPortでは最大7680 × 4320、60 Hz、eDPでは最大3840 × 2400、120 Hzに対応する。
まとめ
実際のノートPCでは、Intel Graphics 64EUはTime Spy Graphicsで1530~2144ポイントを記録する。Core Ultra 7 255Uを搭載した3台の製品でさえ1810~2144ポイントとなっており、性能が各ノートPCの構成に左右されることが分かる。
Dota 2 Rebornは1080p Ultraで約52 FPSで動作する一方、Cyberpunk 2077とBaldur's Gate 3は、低設定でも30 FPSに達しない。ゲーム用途では、Arrow Lake-HのArc 130TやArc 140Tの方が大幅に高速だ。
GPUの比較
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