Intel Core 5 320
vs
Intel Core Ultra 5 225H

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Intel Core 5 320 vs Intel Core Ultra 5 225H プロセッサー比較

CPU比較結果

Intel Core 5 320 vs Core Ultra 5 225H:新しいからといって速いとは限らない

Intel Core 5 320は、Core Ultra 5 225Hの15か月後となる2026年4月に登場した。より新しい製品で、製造プロセスもIntel 18Aだが、マルチスレッドテストと内蔵グラフィックス性能では競合製品に大きく劣る。その理由は構成の違いにある。Core 5 320はわずか6コアで、電力制限も低い。一方、Core Ultra 5 225Hは14コアを搭載し、より重い負荷を想定している。

プロセッサーの主な違い

特性 Core 5 320 Core Ultra 5 225H
アーキテクチャ Wildcat Lake Arrow Lake-H
発売時期 2026年第2四半期 2025年第1四半期
CPU製造プロセス Intel 18A TSMC N3B
コア / スレッド 6 / 6 14 / 14
コア構成 2P + 4 LP E 4P + 8E + 2 LP E
Pコア動作周波数 最大4.6 GHz 最大4.9 GHz
L3キャッシュ 6 MB 18 MB
ベース電力 15 W 28 W
最大ターボ電力 35 W 115 W
メモリチャネル 1 2
最大メモリ容量 64 GB 128 GB
内蔵グラフィックス Intel Graphics、Xeコア×2 Intel Arc 130T、Xeコア×7
NPU 16 TOPS 13 TOPS
PCIe 4.0、6レーン 5.0/4.0、28レーン

Core 5 320は、2基の高性能なCougar Coveコアと、4基の低消費電力なDarkmontコアを搭載する。Hyper-Threadingには対応していないため、6コアで6スレッドを処理する。

Core Ultra 5 225Hは、4基の高性能なLion Coveコア、8基のEコア、2基のLP Eコアを備える。L3キャッシュ容量も3倍で、Core 5 320の6 MBに対して18 MBとなっている。

ブラウザー、文書作成、ビデオ通話を使う場合、両プロセッサーの違いは目立たない可能性がある。しかし、大規模プロジェクトのコンパイル、レンダリング、画像のバッチ処理には、より多くの計算リソースが必要だ。こうした用途では、Core Ultra 5 225Hの追加コアが大きな優位性をもたらす。

Geekbench 6:マルチスレッドテストで差が特に大きい

実際のノートPCの結果を見ることで、完成品としてのシステムの特性を考慮したプロセッサー性能を評価できる。

ノートPC プロセッサー RAM Geekbench 6 Single Geekbench 6 Multi
HP OmniBook 5 14-kf0xxx Core 5 320 16 GB 2582 8069
Dell XPS 13 DX13260 Core 5 320 8 GB 2575 7888
Acer Aspire AG15-I51P Core 5 320 16 GB 2396 7421
Dell 15 D15260 Core Ultra 5 225H 16 GB 2733 11132
ASUS ExpertBook B5 B5605CCA Core Ultra 5 225H 16 GB 2770 12099
LG 16Z90TP-GPV21KB Core Ultra 5 225H 64 GB 2678 13434

公開されているGeekbench 6の個別結果を掲載している。スコアはテストのバージョン、メモリ構成、冷却性能、ノートPCの電力設定などの影響を受ける。

シングルコアテストでは、Core Ultra 5 225Hの優位性は小さい。たとえばASUS ExpertBookは2770ポイントで、Core 5 320を搭載するHP OmniBookの2582ポイントを上回る。差は約7%だ。

全コアを使用すると差は広がる。ASUS ExpertBookはDell XPS 13より53%高いスコアを記録する。同じCore Ultra 5 225Hを搭載するLGはさらに高い13434ポイントで、Dellを70%上回っている。

Core Ultra 5 225Hの結果は、同じプロセッサーを搭載するノートPC同士でも大きく異なる。そのため、モデルを選ぶ際はCPUの名称だけでなく、冷却性能と電力制限も考慮する必要がある。

内蔵グラフィックス:ゲームではArc 130Tが高速

Core 5 320は、Xe3コアを2基搭載するIntel Graphicsを採用している。Core Ultra 5 225Hには、前世代のXeコアを7基備えたArc 130Tが搭載されている。Core 5 320の新しいグラフィックスアーキテクチャでも、演算ブロック数の差を埋めることはできない。

ノートPC 内蔵グラフィックス 3DMark Time Spy Graphics
Dell XPS 13 DX13260 Intel Graphics 2 Xe3 1343
Dell 15 D15260 Intel Arc 130T 2354
ASUS ExpertBook B5 B5605CCA Intel Arc 130T 2402

上記のテストでは、Arc 130Tが75~79%高いスコアを記録している。

差の一部はメモリに関係している。Dell XPS 13は8 GBのRAMを搭載するのに対し、Arc 130T搭載ノートPCはどちらも16 GBを搭載している。さらに、Core 5 320はメモリチャネルが1つしかなく、Core Ultra 5 225Hの2チャネルに及ばない。内蔵グラフィックスにとって、メモリ帯域幅は特に重要だ。

ゲームテストでも、Arc 130Tの優位性は維持される。

ゲーム、1080p、低設定 Core 5 320、Dell XPS 13 Core Ultra 5 225H、ASUS ExpertBook
Cyberpunk 2077 18.7 FPS 25.9 FPS
Baldur's Gate 3 15.4 FPS 25.7 FPS

1080p解像度では、Arc 130Tでもこれらのゲームを快適なフレームレートで動作させることはできない。ただし、解像度を下げてスケーリングを使えば、より許容できる結果を得られる。

Core 5 320は、負荷の軽いゲームに適している。一方、ディスクリートGPUを搭載せず、最新ゲームにも使う目的でノートPCを購入するなら、Core Ultra 5 225Hのほうが望ましい。

消費電力とバッテリー駆動時間

Core 5 320の最大の利点は、電力制限が低いことだ。ベース電力は15 Wで、最大ターボ電力は35 Wに制限されている。Core Ultra 5 225Hでは、この数値がそれぞれ28 Wと115 Wに達する。

Core 5 320を搭載したDell XPS 13の結果は参考になる。Notebookcheckのテストでは、52 Whのバッテリーを搭載したこのノートPCが、Webブラウジングで18時間26分動作した。

Prime95の長時間負荷時には、プロセッサーの消費電力は最初に35 Wに達し、その後は約18 Wまで低下した。このときの温度は約89℃だった。

このように、Core 5 320は大型の冷却システムなしでも、長時間のバッテリー駆動を実現できる可能性がある。ただし、Dell XPS 13の結果を、このプロセッサーを搭載するすべてのノートPCに当てはめることはできない。駆動時間は、ディスプレイ、バッテリー、電源設定にも左右される。

Core Ultra 5 225Hは高負荷時の消費電力が大きい一方、マルチスレッド処理をより高速にこなせる。その優位性がどの程度になるかは、冷却性能とメーカーが設定した電力制限に左右される。

NPU:Core 5 320がわずかに優位

Core 5 320のNPUは最大16 TOPSで、Core Ultra 5 225Hの13 TOPSを上回る。下位モデルのCore 5 320が約23%優位となる差だ。

ただし、NPUの性能だけで、すべてのAI処理の速度が決まるわけではない。多くのアプリケーションはGPUを使用し、一部の計算はCPUで実行される。これらの用途では、Core Ultra 5 225Hのほうが強力なグラフィックスと、より多くのプロセッサーコアを備えている。

したがって、NPU性能におけるCore 5 320の優位性だけを、同製品を選ぶ有力な理由とすることはできない。

どちらのプロセッサーを選ぶべきか

  • Intel Core 5 320は、主にブラウザー、文書作成、ビデオ通話、マルチメディア用途で使うコンパクトなノートPCに適している。選ぶ際は、そのモデルのバッテリー駆動時間に注目するとよい。
  • Intel Core Ultra 5 225Hは、プログラミング、写真編集、動画編集など、多数のコアに負荷をかけられる処理に適している。
  • ディスクリートGPUなしでゲームをする場合は、Arc 130Tを搭載するCore Ultra 5 225Hを選ぶほうがよい。Arc 130Tのほうが高速だが、負荷の高いゲームには十分な性能とはいえない。

まとめ

Core 5 320は新しく、公称の電力制限ではより省電力だが、マルチスレッドテストと内蔵グラフィックス性能ではCore Ultra 5 225Hに劣る。6コア、少ないL3キャッシュ、シングルチャネルメモリが、その性能を制限している。

Core Ultra 5 225Hは負荷の高い処理で高速であり、ディスクリートGPUなしのゲームにも適している。ノートPCの価格が同程度で、その他の仕様も近いなら、Core Ultra 5 225Hを選ぶのが明らかに有利だ。

Core 5 320は、優れたバッテリー駆動時間を備えるコンパクトなモデルでこそ検討すべきだろう。このプロセッサーの利点は計算速度ではなく、より低い消費電力で動作できることにある。

利点

  • もっと新しい 発売日: April 2026 (April 2026 vs January 2025)
  • もっと コア合計数: 14 (6 vs 14)
  • より高い ターボブースト周波数 (P): 4.9 GHz (4.6 GHz vs 4.9 GHz)
  • より高い 製造プロセス: 3 nm (Intel 18A vs 3 nm)

基本

Intel
レーベル名
Intel
April 2026
発売日
January 2025
Mobile
プラットホーム
Laptop
320
モデル名
225H
Products formerly Wildcat Lake
コード名
Arrow Lake

CPUの仕様

6
コア合計数
コアとは、単一のコンピューティング コンポーネント (ダイまたはチップ) 内の独立した中央処理装置の数を表すハードウェア用語です。
14
6
スレッド合計数
14
2
パフォーマンスコア
4
-
エフィシエンシーコア
8
1.4 GHz
Low Power Efficient-core Base Frequency
-
3.4 GHz
Low Power Efficient-core Max Turbo Frequency
-
4
Low Power Efficient-cores
-
Yes
Intel Virtualization Technology (VT-x)
-
Yes
Intel Virtualization Technology for Directed I/O (VT-d)
-
4.6 GHz
最大ターボ周波数
-
1.5 GHz
基本周波数 (P)
1.7 GHz
-
基本周波数 (E)
1.3 GHz
Intel® SSE4.1, Intel® SSE4.2, Intel® AVX2
Instruction Set Extensions
-
4.6 GHz
ターボブースト周波数 (P)
4.9 GHz
Yes
Enhanced Intel SpeedStep Technology
-
Yes
Intel Turbo Boost Max Technology 3.0
-
4.6 GHz
Intel Turbo Boost Max Technology 3.0 Frequency
-
2.0
Intel Turbo Boost Technology
-
-
L1キャッシュ
112 K per core
-
L2キャッシュ
2 MB per core
-
L3キャッシュ
18 MB shared
-
バス周波数
100 MHz
6 MB Intel® Smart Cache
Cache
-
FCBGA1516
ソケット
ソケットは、プロセッサとマザーボード間の機械的および電気的接続を提供するコンポーネントです。
FCBGA-2049
-
乗数
17
-
乗数解除
No
Yes
Intel AES New Instructions
-
Intel 18A
製造プロセス
リソグラフィーとは、集積回路の製造に使用される半導体技術を指し、半導体上に構築されるフィーチャーのサイズを示すナノメートル (nm) で報告されます。
3 nm
-
消費電力
20-28 W
15 W
プロセッサーの基本電力
-
35 W
最大ターボパワー
-
10 W
Minimum Assured Power
-
100 °C
最高動作温度
ジャンクション温度は、プロセッサ ダイで許容される最大温度です。
110 °C
4.0
PCI Express バージョン
PCI Express リビジョンは、PCI Express 標準のサポートされているバージョンです。 Peripheral Component Interconnect Express (PCIe) は、ハードウェア デバイスをコンピュータに接続するための高速シリアル コンピュータ拡張バス規格です。 PCI Express のバージョンが異なれば、サポートされるデータ レートも異なります。
-
-
PCIeバージョン
PCIエクスプレスは、高速なシリアルコンピュータ拡張バス標準で、AGP、PCI、PCI-Xなどの古い標準を置き換えるために使用されます。2002年に初めて導入されたPCIe 1.0以降、バンド幅の要求が高まるにつれて、さまざまな改訂と改善が行われています。
5.0
6
PCI Expressレーン数
PCI Express (PCIe) レーンは、2 つの差動信号ペア (1 つはデータ受信用、もう 1 つはデータ送信用) で構成され、PCIe バスの基本単位です。PCI Express レーンの最大数は、サポートされるレーンの合計数です。
-
64-bit
指図書
命令セットアーキテクチャ(ISA)は、プロセッサが実行できる命令を定義します。代表的なアーキテクチャにはx86-64、ARM、RISC-Vがあります。ISAはソフトウェアの互換性を左右し、オプションの命令セット拡張によって特定の処理に対応する機能が追加されます。
x86-64
Yes
Intel 64
-
Yes
Intel VT-x with Extended Page Tables (EPT)
-
x6 PCIe4(1x4,3x2,6x1)
PCI Express Configurations
PCI Express(PCIe)構成は、機器の接続に使用できるPCIeレーンの構成パターンを示します。
-

メモリ仕様

Up to LPDDR5X 7467 MT/s
Up to DDR5 6400 MT/s
メモリタイプ
LPDDR5-8400,LPDDR5x-8400,DDR5-6400
64 GB
最大メモリサイズ
最大メモリ サイズとは、プロセッサがサポートする最大メモリ容量を指します。
128 GB
1
最大メモリチャネル数
メモリ チャネルの数は、実際のアプリケーションの帯域幅動作を指します。
2
-
ECCメモリサポート
ECCメモリ対応は、プロセッサが誤り訂正符号(ECC)付きメモリをサポートするかを示します。ECCメモリは一般的なデータエラーを検出・訂正できます。利用するにはプロセッサとチップセットの両方がECCに対応している必要があります。
No

GPUの仕様

Intel® Graphics
GPU Name
-
20
GPU TOPS
-
-
統合グラフィックス
統合型 GPU は、CPU プロセッサに統合されたグラフィックス コアを指します。 プロセッサーの強力な計算能力とインテリジェントな電力効率管理を活用して、優れたグラフィックス パフォーマンスとスムーズなアプリケーション エクスペリエンスを低消費電力で実現します。
Intel® Arc™ 130T GPU
2.5 GHz
GPU最大動的周波数
2200 MHz
2
Xe-cores
-
DirectX 12
DirectX Support
DirectX対応は、グラフィックスやその他のマルチメディア処理向けMicrosoft製API群のどのバージョンをサポートするかを示します。
-
3840 x 2160 @ 60Hz
Max Resolution (DP)
DisplayPort(DP)最大解像度は、1ピクセル当たり24ビット、60Hzの条件でプロセッサがDP経由でサポートする最大解像度です。実際の解像度はシステム設計によって低くなる場合があります。
-
3840 x 2160 @ 60Hz
Max Resolution (eDP - Integrated Flat Panel)
内蔵ディスプレイ(eDP)の最大解像度は、1ピクセル当たり24ビット、60Hzの条件でプロセッサが内蔵パネル向けにサポートする最大解像度です。実際の解像度は機器の設計によって低くなる場合があります。
-
3
Number of Displays Supported
-
eDP1.5, DP 2.1 HBR3, HDMI 2.0b (TMDS only)
Graphics Output
グラフィックス出力は、ディスプレイ機器との接続に使用できるインターフェースを示します。
-
4.6
OpenGL Support
OpenGL(Open Graphics Library)は、複数の言語とプラットフォームで利用できる、2D・3Dベクターグラフィックス描画用のAPIです。
-
3.0
OpenCL Support
OpenCL(Open Computing Language)は、異種デバイスを利用する並列プログラミングのためのクロスプラットフォームAPIです。
-
Yes
Intel Quick Sync Video
-

AI仕様

Yes
CPU 上の Intel Deep Learning Boost (Intel DL Boost)
-

インターフェースとポート

Yes
Intel Volume Management Device (VMD)
-
-
PCIeレーン
28

その他

公式ウェブサイト
-
Yes
Intel Standard Manageability (ISM)
-
Yes
Execute Disable Bit
Execute Disable Bitは、特定のメモリ領域でのコード実行を禁止することで、ウイルスやマルウェアによる攻撃のリスクを低減するハードウェアセキュリティ機能です。
-
No
Intel Active Management Technology (AMT)
-
Yes
Intel High Definition Audio
-
Yes
Intel Boot Guard
-
Yes
Intel Control-Flow Enforcement Technology
-
Yes
Intel OS Guard
-

ベンチマーク

Geekbench 7 シングルコア
Core 5 320
2255 +6%
Core Ultra 5 225H
2125
Geekbench 7 マルチコア
Core 5 320
7333
Core Ultra 5 225H
11727 +60%
Passmark CPU シングルコア
Core 5 320
4048
Core Ultra 5 225H
4250 +5%
Passmark CPU マルチコア
Core 5 320
15334
Core Ultra 5 225H
27986 +83%