Intel Core i7-7567U

Intel Core i7-7567U

Intel Core i7-7567U: 古いが依然として現役?2025年のモバイル用途向けプロセッサ分析

はじめに

2025年には、安価なノートパソコンでさえ8コアプロセッサやAIアクセラレータを搭載しています。しかし、Intel Core i7-7567U(Kaby Lake)ベースのモデルは、今でも600ドルから800ドルの価格で販売されています。AIノートパソコンや3nmチップの時代に、この2コアの「ベテラン」がどのように役立つのか見ていきましょう。


アーキテクチャとプロセス技術:内部はどうなっている?

Kaby Lake は、Intelの14nmプロセス技術の第3世代(2017年)です。このプロセッサは以下の特徴を備えています:

- 2つのコアと4つのスレッド(ハイパースレッディング);

- 基本周波数3.5GHz、ターボブースト最大4.0GHz;

- 統合グラフィックスIris Plus Graphics 650(48 EU、1.1GHz)。

アーキテクチャの特徴:

- 改善されたビデオデコーディング - HEVC 10ビットおよびVP9をサポートし、4Kストリーミングに役立つ;

- iGPU Iris Plus 650 - 発売当初は、標準的なHD Graphicsを上回る強力なiGPUの1つでした。2025年には、YouTubeの4K視聴、軽い画像編集、Dota 2のような低設定のゲームを行うのに十分です。


エネルギー消費とTDP:クロックの代償

プロセッサのTDPは28Wであり、Uシリーズの通常の15Wよりも高いです。これは以下を意味します:

- このCPUを搭載したノートパソコンは、より強力な冷却システムが必要;

- コンパクトなウルトラブックでは、過熱時にスロットリング(クロック数の低下)が発生する可能性がある;

- TDPの余裕があるため、負荷のかかる状況でターボクロックを長く維持できます。

例: Dell XPS 13 9360(2017)はi7-7567Uと54Whのバッテリーを搭載し、オフィス作業で最大6〜7時間の動作を示しました。現代の15Wプロセッサ(例えばCore i5-1335U)を搭載した同等のモデルは、同じバッテリー容量で8〜10時間動作します。


性能:2025年に何ができるか?

Geekbench 6:

- シングルコア: 1292 - Ryzen 5 5500U(1340)およびCore i3-1215U(1300)に迫るスコア。基本的なタスクには満足のいく性能;

- マルチコア: 2587 - 予算向けのCore i5-1235U(4600)にも劣る結果。

実際のシナリオ:

- オフィス: 文書作成、Chromeでの20以上のタブ、Zoom - 遅延はないが、ブラウザの負荷が高いときに動作が鈍くなる可能性;

- マルチメディア: DaVinci Resolveでの1080pビデオ編集 - 可能だが、8コアCPUと比べてレンダリングに2〜3倍の時間がかかる;

- ゲーム: CS:GO - 50-60 FPS(720p、低設定)、The Witcher 3 - 20-25 FPS(720p、最低設定)。

ターボブーストモード:

プロセッサは4.0GHzに一時的にオーバークロック可能ですが、薄型ノートパソコン(例:MacBook Pro 13" 2017)では、過熱により周波数がすぐに3.6〜3.8GHzに落ちます。


使用シナリオ:誰に合うのか?

このCPUは以下の用途に適しています:

1. オフィス業務 - 重いアプリケーションの同時使用が要求されない場合。

2. 学生用ノートパソコン - 勉強、Netflix、基本的な画像編集向け。

3. セカンドデバイス - 旅行用のコンパクトなラップトップ。

不向きな人:

- ゲーマー - 2025年でも、インテグレーテッドグラフィックでは現代のゲームには不十分;

- ビデオ編集者 - 2コアではレンダリングが著しく遅れる;

- マルチタスク愛好者 - Photoshop、ブラウザ、メッセンジャーを同時に起動すると4スレッドでは容量が足りない。


バッテリー持続時間:TDPが動作時間に与える影響は?

アクティブに使用した場合(Chrome、Zoom、Office)、i7-7567Uと50-60Whバッテリーを搭載したノートパソコンは4-6時間動作します。省エネルギー技術には:

- Speed Shift - 周波数間の迅速な切り替え;

- Panel Self Refresh - 静止画像時のGPU負荷を軽減。

アドバイス: 2025年には、これらのCPUを搭載したモデルには古い42Whバッテリーが装備されていることがよくあります。60Wh以上の容量を持つデバイスを探しましょう。


競合製品との比較

1. AMD Ryzen 5 2500U (2018):

- 4コア/8スレッド、Vega 8 GPU;

- マルチコア性能は1.5倍、グラフィック性能も優れています。しかしTDPは15Wで、バッテリー持続時間は優れています。

2. Intel Core i5-8250U (2017):

- 4コア/8スレッド、TDP 15W;

- シングルコア性能は劣りますが(1000対1292)、マルチスレッド性能は優れています(3400対2587)。

3. Apple M1 (2020):

- シングルコア: 2300, マルチコア: 8300;

- 性能とバッテリー持続時間に巨大なギャップがあります。しかし、M1を搭載したMacBookは2025年には900ドル以上で販売されています。


長所と短所

強み:

- 古いアプリケーションに対して高いシングルコア性能;

- 同クラスのグラフィックスで強力なIris Plus 650;

- 4Kモニター接続に便利なThunderbolt 3サポート。

弱点:

- わずか2コア - マルチタスクには制限がある;

- ウルトラブックとしては高いTDP;

- AVX-512やAIアクセラレータのサポートがない。


ノートパソコンの選び方の推奨

1. デバイスタイプ: 13-14インチのウルトラブックで重さは1.5kg以下。例:Dell Inspiron 13 7373(2025年の価格は約650ドル)。

2. 注目するポイント:

- 冷却システム - 最低2つのファン;

- バッテリー - 60Wh以上;

- 画面 - 1080p解像度のIPSパネル。

重要: 高く払わないでください。i7-7567U搭載のノートパソコンが700ドル以上するべきではありません。この価格であれば、Ryzen 5 5500U搭載のモデルが見つかります。


総括

Intel Core i7-7567Uは2025年には以下のような人に適した選択となります:

- テキスト作成、インターネットサーフィン、動画視聴用の手頃な(600〜700ドル)ノートパソコンを探している;

- ポータビリティと金属製の筐体を重視する(このCPUを搭載した多くのモデルは2017-2019年度のプレミアムウルトラブック);

- 「重い」アプリケーションを使用する予定がない。

主なメリット: 日常的な作業に対する十分な性能、Thunderbolt 3のサポート、コンパクトさ。しかし、8コアCPUやAI加速器の時代において、このプロセッサは意識的な選択よりも妥協と言えるでしょう。

CPUの比較

Core i7-7567Uを他のCPUsと比較

ドロップダウンリストからCPUを選択してください。

基本

レーベル名
Intel
プラットホーム
Mobile
発売日
January 2017
モデル名
Intel プロセッサーの番号は、コンピューティングのニーズに適したプロセッサーを選択する際に、プロセッサーのブランド、システム構成、システムレベルのベンチマークとともに考慮すべきいくつかの要素の 1 つにすぎません。
i7-7567U
コード名
Kaby Lake

CPUの仕様

コア合計数
コアとは、単一のコンピューティング コンポーネント (ダイまたはチップ) 内の独立した中央処理装置の数を表すハードウェア用語です。
2
スレッド合計数
該当する場合、インテル® ハイパー・スレッディング・テクノロジーはパフォーマンス・コアでのみ利用可能です。
4
基本周波数
3.50 GHz
Intel Virtualization Technology (VT-x)
Intel® Virtualization Technology(VT-x)は、1つのハードウェアプラットフォームを複数の仮想プラットフォームとして動作させます。処理を独立した区画に分離することで管理性を高め、停止時間を減らし、生産性の維持に役立ちます。
Yes
Intel Virtualization Technology for Directed I/O (VT-d)
Intel® Virtualization Technology for Directed I/O(VT-d)は、従来のIA-32(VT-x)およびItanium®(VT-i)の仮想化を拡張し、入出力デバイスの仮想化に対応します。仮想環境におけるI/Oデバイスの安全性、信頼性、性能の向上に役立ちます。
Yes
最大ターボ周波数
最大ターボ周波数は、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー、およびインテル® ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0 (存在する場合) およびインテル® サーマル・ベロシティ・ブーストを使用してプロセッサーが動作できる最大シングルコア周波数です。 周波数は通常、ギガヘルツ (GHz)、つまり 1 秒あたり 10 億サイクルで測定されます。
4.00 GHz
Enhanced Intel SpeedStep Technology
Enhanced Intel SpeedStep® Technologyは、モバイルシステムで高性能と省電力を両立させる技術です。従来のIntel SpeedStep®は負荷に応じて電圧と周波数を同時に高低の状態へ切り替えます。拡張版では電圧と周波数を個別に変更し、クロックの分割・復旧技術を用います。
Yes
Intel Hyper-Threading Technology
Intel® Hyper-Threading Technology(Intel® HT Technology)は、1つの物理コアで2つの処理スレッドを実行可能にします。多数のスレッドを使うアプリケーションは並列処理を増やし、作業をより早く完了できます。
Yes
Intel Turbo Boost Technology
Intel® Turbo Boost Technologyは、温度と電力に余裕がある場合、必要に応じてプロセッサの動作周波数を動的に引き上げます。必要なときに一時的に性能を高め、不要なときには電力効率を維持します。
2.0
Intel Turbo Boost Technology 2.0 Frequency
4.00 GHz
Cache
CPUキャッシュは、プロセッサ内にある高速なメモリ領域です。Intel® Smart Cacheは、すべてのコアが最終レベルキャッシュを動的に共有できるアーキテクチャを指します。
4 MB
ソケット
ソケットは、プロセッサとマザーボード間の機械的および電気的接続を提供するコンポーネントです。
FCBGA1356
Intel AES New Instructions
Intel® AES New Instructions(Intel® AES-NI)は、データの暗号化と復号を高速かつ安全に行うための命令群です。大量のデータの暗号化・復号、認証、乱数生成、認証付き暗号化など、幅広い暗号処理に役立ちます。
Yes
製造プロセス
リソグラフィーとは、集積回路の製造に使用される半導体技術を指し、半導体上に構築されるフィーチャーのサイズを示すナノメートル (nm) で報告されます。
14 nm
消費電力
28 W
最高動作温度
ジャンクション温度は、プロセッサ ダイで許容される最大温度です。
100°C
PCI Express バージョン
PCI Express リビジョンは、PCI Express 標準のサポートされているバージョンです。 Peripheral Component Interconnect Express (PCIe) は、ハードウェア デバイスをコンピュータに接続するための高速シリアル コンピュータ拡張バス規格です。 PCI Express のバージョンが異なれば、サポートされるデータ レートも異なります。
3.0
PCI Expressレーン数
PCI Express (PCIe) レーンは、2 つの差動信号ペア (1 つはデータ受信用、もう 1 つはデータ送信用) で構成され、PCIe バスの基本単位です。PCI Express レーンの最大数は、サポートされるレーンの合計数です。
12
指図書
命令セットとは、マイクロプロセッサが理解して実行できる基本的な命令の集合です。表示される値は、このプロセッサが対応するIntelの命令セットを示しています。
64-bit
Intel 64
Intel® 64アーキテクチャは、対応ソフトウェアと組み合わせることで、サーバー、ワークステーション、デスクトップ、モバイル機器で64ビット処理を実現します。¹ Intel 64により、仮想メモリと物理メモリの4GBを超える領域をアドレス指定できます。
Yes
Intel VT-x with Extended Page Tables (EPT)
Intel® VT-xのExtended Page Tables(EPT)は、第2レベルアドレス変換(SLAT)とも呼ばれ、メモリ負荷の高い仮想化アプリケーションを高速化します。ページテーブル管理をハードウェアで最適化し、メモリと電力の負荷を軽減することで、バッテリー駆動時間の延長にもつながります。
Yes
PCI Express Configurations
PCI Express(PCIe)構成は、機器の接続に使用できるPCIeレーンの構成パターンを示します。
1x4 | 2x2 | 1x2+2x1 and 4x1

メモリ仕様

メモリタイプ
インテル® プロセッサーには、シングル チャネル、デュアル チャネル、トリプル チャネル、フレックス モードの 4 つのタイプがあります。 複数のメモリ チャネルをサポートする製品でチャネルごとに複数の DIMM を装着すると、サポートされる最大メモリ速度が低下する可能性があります。
DDR4-2133 | LPDDR3 - 1866 | DDR3L-1600
最大メモリサイズ
最大メモリ サイズとは、プロセッサがサポートする最大メモリ容量を指します。
32 GB
最大メモリチャネル数
メモリ チャネルの数は、実際のアプリケーションの帯域幅動作を指します。
2
バス速度
4 GT/s
最大メモリ帯域幅
最大メモリ帯域幅は、プロセッサがメモリからデータを読み出したり、メモリに書き込んだりできる最大速度を示し、GB/sで表します。
34.1 GB/s
ECCメモリサポート
ECCメモリ対応は、プロセッサが誤り訂正符号(ECC)付きメモリをサポートするかを示します。ECCメモリは一般的なデータエラーを検出・訂正できます。利用するにはプロセッサとチップセットの両方がECCに対応している必要があります。
No
Intel Flex Memory Access
Yes

GPUの仕様

GPU Name
Intel® Iris® Plus Graphics 650
Graphics Base Frequency
グラフィックスのベース周波数は、グラフィックスコアの定格または保証動作クロックをMHzで示したものです。
300 MHz
グラフィック周波数
グラフィックスの最大ダイナミック周波数とは、ダイナミック周波数機能を備えたインテル® HD グラフィックスを使用してサポートできる最大日和見グラフィックス レンダリング クロック周波数 (MHz 単位) を指します。
1.15 GHz
4K Support
Yes | at 60Hz
Graphics Video Max Memory
32 GB
DirectX Support
DirectX対応は、グラフィックスやその他のマルチメディア処理向けMicrosoft製API群のどのバージョンをサポートするかを示します。
12
Max Resolution (DP)
DisplayPort(DP)最大解像度は、1ピクセル当たり24ビット、60Hzの条件でプロセッサがDP経由でサポートする最大解像度です。実際の解像度はシステム設計によって低くなる場合があります。
4096x2304@60Hz
Max Resolution (eDP - Integrated Flat Panel)
内蔵ディスプレイ(eDP)の最大解像度は、1ピクセル当たり24ビット、60Hzの条件でプロセッサが内蔵パネル向けにサポートする最大解像度です。実際の解像度は機器の設計によって低くなる場合があります。
4096x2304@60Hz
Max Resolution (HDMI)
HDMI最大解像度は、1ピクセル当たり24ビット、60Hzの条件でプロセッサがHDMI経由でサポートする最大解像度です。実際の解像度はシステム設計によって低くなる場合があります。
4096x2304@30Hz
Number of Displays Supported
3
Graphics Output
グラフィックス出力は、ディスプレイ機器との接続に使用できるインターフェースを示します。
eDP/DP/HDMI/DVI
Intel Clear Video HD Technology
Intel® Clear Video HD Technologyは、従来のIntel® Clear Video Technologyと同様、プロセッサ内蔵グラフィックスの画像デコード・処理技術群です。ノイズの少ない鮮明な映像、自然で正確かつ鮮やかな色、安定した表示により動画再生品質を高めます。さらに、豊かな色彩とより自然な肌の色を実現する画質改善機能を備えています。
Yes
Intel Clear Video Technology
Yes
Intel InTru 3D Technology
Yes
OpenGL Support
OpenGL(Open Graphics Library)は、複数の言語とプラットフォームで利用できる、2D・3Dベクターグラフィックス描画用のAPIです。
4.5
Intel Quick Sync Video
Intel® Quick Sync Videoは、携帯型メディアプレーヤー向けの変換、オンライン共有、動画編集や制作のために動画を高速変換します。
Yes

その他

Intel Standard Manageability (ISM)
Intel® Standard Manageabilityは、Intel vPro® Essentialsプラットフォーム向けの管理機能です。Intel® AMTの機能の一部として、EthernetとWi-Fiによるアウトオブバンド管理に対応しますが、KVMや新しいライフサイクル管理機能は含まれません。
Intel® SSE4.1 | Intel® SSE4.2 | Intel® AVX2
Execute Disable Bit
Execute Disable Bitは、特定のメモリ領域でのコード実行を禁止することで、ウイルスやマルウェアによる攻撃のリスクを低減するハードウェアセキュリティ機能です。
Yes
Intel Boot Guard
Intel® Device Protection TechnologyのBoot Guardは、OS起動前のシステム環境をウイルスや悪意のあるソフトウェアから保護するのに役立ちます。
Yes
Intel OS Guard
Yes

ベンチマーク

Geekbench 6
シングルコア スコア
1292
Geekbench 6
マルチコア スコア
2587
Geekbench 5
シングルコア スコア
919
Geekbench 5
マルチコア スコア
2054
Passmark CPU
シングルコア スコア
2231
Passmark CPU
マルチコア スコア
4152

他のCPUとの比較

Geekbench 6 シングルコア
1370 +6%
1256 -2.8%
1210 -6.3%
Geekbench 6 マルチコア
3059 +18.2%
2890 +11.7%
2395 -7.4%
2147 -17%
Geekbench 5 シングルコア
954 +3.8%
935 +1.7%
884 -3.8%
Geekbench 5 マルチコア
2379 +15.8%
2205 +7.4%
1927 -6.2%
1769 -13.9%
Passmark CPU シングルコア
2288 +2.6%
2257 +1.2%
2203 -1.3%
2177 -2.4%
Passmark CPU マルチコア
4632 +11.6%
4392 +5.8%
3949 -4.9%
3763 -9.4%